香りは5感の中で記憶に残る【part2】


 

今回は少し難しいお話です。。。

皆さんは人間が忘れていく順番を知っていますか?

『聴覚・視覚・触覚・味覚・嗅覚』だそうです。

ある匂いを嗅いだ時、急に幼いころの記憶が蘇ってきたことはないでしょうか?

実は嗅覚は視覚や聴覚とは違い、扁桃体と海馬という記憶と感情を処理する部位に接続されている為、花の香りなどが記憶を呼び起こすトリガーになっているのです。

匂いはなぜ記憶を呼び起こすのか

性格、見た目、個性のある人、名前が珍しい人など第一印象から記憶に残りやすい人にも色々あるかと思いますが、特に記憶に残りやすいもの、それは香りです!

匂いは嗅いだ瞬間にその時の状況に連れ戻してくれます。

その後、数分間はその時の記憶の事をアレコレ考え始め、匂いは過去の記憶を貴方に思い出させます。

それは嗅覚と記憶とが脳の中で結線されていることによります。

記憶と嗅覚は繋がっていて、その記憶は鮮明に蘇ります。

匂いは記憶を呼び起こすのにとても有効です。

匂いから思い出される記憶は概念的というよりも、より知覚的なもの、沢山のものを思い出すというよりも特定の感覚を思い出す事が多いのです。

実は、香りは記憶を呼び覚ます『鍵』になりやすいのです。

香りが記憶に残りやすいのはナゼ?

人が外界を感知するための感覚機能である 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。

視覚や聴覚などから得られた情報は脳の大脳新皮質を通り、海馬体という情報を処理し記憶する場所へと送られます。

海馬体のある大脳辺縁系は、本能的な行動や感情を司る場所でもあるのですが、五感のなかで、唯一嗅覚からの情報だけがこの海馬体へと直接伝達されるのだそうです。

これにより「香りは本能的な行動や感情に直接作用する」と言うことが出来るのでしょう。

香りと思い出がリンクする『プルースト現象』

特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び起こされることを「プルースト現象」といいます。

前文で色々と説明させていただきましたが、「匂い」は他の感覚に比べて、人の記憶や感情に大きな影響を与えているといわれています。

実際に、最近の研究で良い記憶と結びついた「匂い」には精神的な傷や疲労を癒す効果があるという報告があり、「プルースト現象」に脳や体を活性化させて、健康状態を改善する効果があるということも分かったそうです。

近年になって少しずつ解明されている「プルースト現象」。

この香りのチカラは、すでに日常のさまざまなシーンで応用されています。

良い記憶とつながっている香りを意識的に嗅ぐことで、落ち込んだ気分を引き上げること。

リンクしている記憶は人それぞれですが、遊園地で食べたポップコーンの匂いで楽しい気持ちを呼び覚ましたり、金木犀の香りで懐かしい子ども時代を思い出したり、自分だけの「プルースト現象」を呼び起こす香りをみつけて日常に取り入れてみるとストレス解消に役立つかもしれません。

パリジェンヌフレグランスは1500通り作れる香水。

自分だけのプルースト現象を呼び起こす香りが作れます。

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